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幅 : 17.0cm 高さ : 17.3cm
岡田優様が手掛けた《七福神うさぎ図水指》は、鳥獣戯画を想わせる愛らしき兎たちに、七福神の吉祥性を重ね合わせた一作です。柔和な灰釉が生む静かな景色のうえに、金彩と色絵で描かれた兎が軽やかに跳び、茶席に「祝福」と「遊び心」を同時にもたらします。以下、歴史・技法・意匠・茶席運用の観点から詳細にご紹介いたします。
七福神は室町期以降、昭和に至るまで民間信仰として広まり、福徳円満の象徴として年中行事や工芸意匠に取り入れられてきました。
鳥獣戯画(京都・高山寺蔵)が描くユーモラスな動物たちは、日本人の「戯れの美」を体現し、明治以降の色絵京焼にも盛んに引用されます。
岡田優様は、こうした歴史的モチーフを「水指」という清浄を司る茶道具に転写することで、福寿と清浄という二つの美徳を一器に共存させました。
布袋兎:琵琶を抱え、音曲で場を和ませる。
毘沙門兎:幟を掲げ、邪気を祓う守護神。
大黒兎:打ち出の小槌を模す槌を構える。
恵比寿兎:釣り竿を携え、釣果=豊穣を祈願。
弁才兎:巻物を抱え、学芸成就。
寿老人兎:団扇で長寿を象徴。
福禄寿兎:高い帽子を頂き、福禄長寿を統べる。
このように、兎は「跳躍=飛躍」を暗示しつつ、それぞれが七福神のアトリビュートを携えています。金雲が背景として散らされ、兎たちを天空へ遊ばせるような構図は、茶席に瑞祥の風を吹き込むでしょう。
岡田優様は、**「遊戯の中にこそ真の祈りが宿る」**という思想を掲げて制作されています。兎の無邪気な所作は、持ち主や茶客の心をほぐす「笑いの功徳」をもたらしつつ、七福神の力がそこに宿ることで、茶室全体を守護する護符とも化します。
— 遊び心は、まじめな祈りの裏返し。
手に取るたび、そんな岡田様のメッセージが静かに響いてまいります。
《七福神うさぎ図水指》は、吉祥・ユーモア・侘びを一体化させた、現代茶道具の秀作です。年中行事の趣向道具としてはもちろん、現代空間のアートピースとして飾っても、**「福を呼ぶオブジェ」**として場をほのぼのと照らすことでしょう。
寸法・共箱銘・価格など追加情報をご所望の場合は、どうぞお気軽にご連絡くださいませ。
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